Endless Summer
街を見下ろす丘の上で、少年は立ち尽くしていた。
夏の匂い。 虫かごをぶら下げて駆け回った原っぱで、思い切り吸い込んだ空気。
夏の光。 目を細めてもなお、まぶたに焼き付く強い日射し。
夏の音。 火照った身体を包み込む蝉達の合唱。
夏の色。 草木の緑、澄んだ海と空の青、輝く太陽の赤。
そして汗ばんだ首筋をそっと撫でた…夏の風。
きっと忘れない。
それが僕の、永遠の夏。
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